国・地域レベルの詳細な経済への影響の調査を通じて、デンマークでは1GWの風力発電が建設されるたび、14,600人のフルタイムの雇用が生み出されていることが分かりました。これは、風車の製造段階からおよそ25年後の解体までを含んだバリューチェーン全体を通した効果です。14,600人のうち、4,900人は風力発電設備に直接関係する雇用で、残り9,600人は間接的に発生するものと試算されています。

デンマーク企業による洋上風力関連の売上は過去10年間で約2倍に膨らんでいます。EU圏内では洋上風力市場のシェアの40％はデンマーク企業が握っていると見積もられており、国際競争を有利に進めている様相です。

本調査レポート内では、洋上風力の導入先において、その地域で直接の雇用を数多く生み出していることにも言及しています。例えばトースミネ（Thorsminde）とティボロン（Thyboron）は洋上風力の基地港の候補ですが、風力発電設備が稼働する約25年間を通して継続的に技術者が２つの港を行き来することになり、このことによる年間50-75人のフルタイムの雇用創出効果に相当すると試算されています。

出典（英文）：https://en.winddenmark.dk/news/new-report-offshore-wind-secures-thousands-of-jobs

参考記事（英文）：　https://stateofgreen.com/en/partners/state-of-green/news/new-report-offshore-wind-creates-and-secures-thousands-of-jobs/