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洋上風力Thorプロジェクトの事業者公募のプロセス

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27 10月 2020

デンマーク西部の北海上に大規模洋上風力の導入を目指す、Thorプロジェクト(最も近い海岸にある町Thorsmindeより)が動いています。最低800MW、最大1,000MWの規模となる予定のこの洋上風力発電所・ウインドファームは、2024年から2027年の間には系統に接続される予定であり、2020年8月現在は事業者公募の準備段階に入っています。

事業実施地に関する予備的な調査はデンマークのTSO(送電系統運用者)であるEnerginet社が担当しており、この中では地盤調査・地質調査や生態調査等と共に、SEA(戦略的環境アセスメント)や様々な追加調査を含む環境影響評価が実施されます。調査の方針は、2019年5月に発電事業者や専門家が集って議論した内容に基づくものとなっています。

デンマークエネルギー庁とEnerginet社ではすでに調査結果の一部の公開を始めました。2021年4月にはすべてのデータが揃う予定となっていますが、いつどのデータが公開されるかの見通しについてはHP内で言及がなされています。

こうしたデータの公開は、主に公募参加を検討する事業者向けに行われていますが、特に環境評価レポートに関しては事業者に限らず様々なステークホルダーにも関連する情報源と言えます。デンマークの洋上風力発電の事業者を公募するプロセスはデンマーク・エネルギー庁が管轄しており、洋上風力発電の導入から約30年で得たこれまでの経験に基づき、早い段階から入札候補の事業者たちと対話の機会を持つことが特徴となっております。

出典:https://ens.dk/en/our-responsibilities/wind-power/ongoing-offshore-wind-tenders/thor-offshore-wind-farm(英文のみ)