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Power-to-Xが大規模なCO2削減の鍵となる

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17 4月 2020

2030年までに70%の温室効果ガス削減を目指すデンマークでは、エネルギー消費分野における「電化」が不可欠とされています。これは、ガソリン車やガスヒートポンプを太陽光や風力由来の電力駆動に置き換えるような取組みを意味していますが、デンマークの送電系統運用者(Transmission System Operator、 TSO)であるEnerginet社は、これらの「直接的な電化」だけでは目標達成は難しく、間接的な電化・Power-to-Xの取組みが今後重要になると指摘しています。

Power-to-Xのコンセプトは、再生可能エネルギー電力による電気分解で生成するグリーンな燃料-代表例として水素-を主に指します。Energinet社は、こうしたグリーンな燃料は「電力やバッテリーでは動かない部門-例えば重量貨物輸送-における化石燃料消費を削減することができる」と述べています。

デンマーク国内ではすでに大規模Power-to-Xの実証プロジェクトが2件動き出しており、北海における大規模洋上風力の開発とともに、100%グリーンエネルギー社会を実現するための軸として大きな期待が寄せられています。

出典(英文):

https://stateofgreen.com/en/partners/state-of-green/news/power-to-x-is-key-to-achieving-substantial-co2-reductions/