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新版白書の公開:CO2排出量を削減しつつ、グリーンな冷暖房を都市部に供給する方法

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12 5月 2020

デンマークの地域冷暖房は、人々の空調環境を快適にしつつ、グリーンな社会への移行において様々な好影響をもたらします。

デンマークにおける地域冷暖房には長い歴史があり、現在ではデンマークのエネルギー構造におけるひとつの大きな特徴でもあります。一方でさらなる持続可能性の向上や技術革新が日々起こっている分野でもあり、ここから得られる示唆を整理するため、地域冷暖房白書の新版を刊行しました。内容は、政策枠組みの詳細から同分野の意義、事例紹介から将来展望まで多岐にわたります。

2020年初めには、Facebook社とFjernvarme Fyn社(地域熱供給事業者)による世界最大の地域熱供給プラントが試運転を開始しました。データセンターからの廃熱を活用して熱供給を行うこのプラントは、本来価値のなかったエネルギー(廃熱)の価値を高めて有効利用する好事例であり、世界的にも訴求力のあるモデルとなっています。このような燃料選択の「柔軟性」は地域熱供給の一つの魅力であり、さまざまな再生可能エネルギーを活用して熱分野の持続可能性を高めていく道筋となります。2018年のデータでは、デンマーク国内の地域熱供給はその60%以上が再生可能エネルギー由来になりました。

https://stateofgreen.com/en/partners/state-of-green/news/how-to-supply-green-heating-and-cooling-for-urban-areas-while-lowering-co2-emissions-solutions-detailed-in-white-paper/