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デンマーク版「グリーンな」シリコンバレーが未来のソリューションを検証・開発する
未来のソリューションを検証・開発しながらグリーンな社会へ移行していくこと、輸出を拡大し5,000人の雇用を創出すること。これらは、デンマークの都市オールボーで進むプロジェクト「グリーンハブ(Green Hub)・デンマーク」で掲げられた野心ある目標の数々です。
オールボーは、ユトランド半島の北部に位置する都市で、歴史的にデンマークの産業集積地でした。20世紀には数々の工場から黒い煙が立ち上がる光景が見られましたが、それは過去の話です。
グリーンハブ・デンマークはオールボーの企業・公的機関・消費者やエネルギー研究に精通した400名もの大学所属研究者が参画するプロジェクトで、将来のグリーンなソリューションを大規模に検証・育成し、グリーン社会への移行におけるシリコンバレーのような位置づけとなることを目指しています。
同プロジェクトには、民間企業が新技術を研究開発するためのテスト施設を立ち上げることのできるエリアの構築や、オールボー港を循環型産業システムや持続可能なエネルギー供給を備えた産業集積地としていく方針などが内包されています。
投資額は2030年までに約800億円を予定しており、より強化された持続可能なソリューションの獲得・5,000名の雇用創出などの効果を見込んでいます。オールボー市長は、COVID-19からの経済回復の戦略の一つとしても、本プロジェクトに大きな期待を寄せています。