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世界初のエネルギー島のイメージ像が公開

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15 3月 2021

今、デンマークで2つの「エネルギー島」が建設されようとしています。

完工は2030年を予定しており、5GWの洋上風力によって500万世帯相当の電力を供給できる見込みです。

 

エネルギー島の建設は、デンマーク政府の「気候行動計画2020(Climate Action Plan 2020)」における最重要項目の一つであり、北海上に1つ、バルト海上に1つ、それぞれ計画が進んでいます。

エネルギー島はデンマーク本土や近隣諸国への再生可能エネルギーの直接供給のほか、航空機や船舶、大型車両で活用できる「グリーン燃料」への変換においても大きな役割を担うことになります。

 

今回、海岸から100km離れた北海上に建設される「風の島」 VindØのイメージ映像が公開されました。同映像内では、島内に整備される施設として、拠点港、ヘリポート、宿泊施設、エネルギー貯蔵システム、Power-to-Xシステム、高圧直流送電(HVDC)などを想定しているようです。

[embed]https://www.youtube.com/watch?v=J5XJSeDr_fE[/embed]

 

もう一方のエネルギー島は、VindØのような完全な人工島ではなく、バルト海上に浮かぶBornholm島を「電力ハブ」の建設地として活用する計画となっています。本プロジェクトでは、ドイツとデンマークの電力系統を連携する国際連系線が構築される計画となっており、すでにドイツのTSO(系統運用事業者)50Hertz社とデンマークのTSOであるEnerginet社の間で合意が取り交わされました。

 

計画では、これら2つのエネルギー島を遅くとも2030年までには完成させることになっていますが、再エネ事業者であるØrsted社やPensionDenmark社によれば、現実的な見通しとして、それより大幅に早まる可能性もあるとのことです。

 

出典:

https://stateofgreen.com/en/partners/state-of-green/news/this-is-what-the-worlds-first-energy-island-may-look-like/ (英文)