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水供給、水質、廃水処理に関する水問題は、総合的な水管理や水循環に対するアプローチを通して、回避もしくは問題の深刻さを減少することができます。

 

安全で効率的、信頼性のある供給

デンマークで消費される水は、すべて安心して飲める地下水で賄われています。水道水も塩素処理は行われていません。1980年以降GDP75%成長した中、国内での水消費量は約40%削減されました。最先端の供給システムにより、細菌や他の不純物が最小限に抑えられ、水道網における水の損失が7%以下までに削減されています。

 

エネルギーを生み出す排水処理

デンマーク国内初の排水処理計画は1976年に導入され、今日では全国に1400の排水処理施設があります。2

3%のデンマークの総エネルギー消費量は排水処理に活用されていますが、更に多くの施設は水処理におけるエネルギー消費削減の可能性があります。いくつかの施設では、消費エネルギー量を上回るエネルギーを生産することに成功しています。

 

水ソリューションを世界中へ

デンマークは水分野において意欲的な計画を持っています。水に関わる企業等と政府の対話により作られた2025年に向けた水分野におけるビジョンは、デンマークをスマートで効率的な水ソリューションのハブとして成長させると明記しています。

 

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環境と資源

従来、廃棄物は健康へ害を及ぼすもの、または環境問題として扱われてきました。しかし、今日では廃棄物は原料、農業においての栄養分、エネルギー源として捉えられています。

 

廃棄物から価値を生み出す

デンマークはEUで初めて、焼却に値する廃棄物の埋め立てやリサイクルを禁じた国であり、今日では、埋め立て処分にまわる廃棄物は5%未満となっています。デンマークの廃棄物からのエネルギー回収(waste-to-energy)のエネルギー効率は90%~95%と高く、世界で最も効率的な廃棄物の焼却を行っています。それら設備は、1t廃棄物あたり、約2MWhの熱と、0.6MWhの電気を生産します。

 

循環経済 - 「サーキュラー・エコノミー(Circular Economy)

デンマークは、循環経済において無駄なものは一切ないというスタンスを持っており、デンマーク政府は廃棄物の焼却の代わりにリサイクルを進めています。2020年までに、更に50%の家庭廃棄物がリサイクルされる見込みです。デンマークの企業は鉱物や原材料の使用を削減したり、再生可能な資源への移行など、すでに循環経済に向けた解決策の開発を進めています。その他、製品の耐用年数を引き伸ばすためのデザインの向上や、リサイクル可能な素材や部品を使用するなど、さまざまな形で循環経済に向けて取り組んでいます。

 

環境と資源

デンマークは、環境や資源に対する規制、野心的な目標設定、集中と選択による企業への支援、国民の関与などを通し、再利用、リサイクル、循環経済、ゆりかごからゆりかごまで、大気の質、廃棄物のエネルギー転換において世界をリードしています。

 

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バイオマスエネルギー

2017年現在、デンマークでは再生可能エネルギー消費量の約70%を主に木質ペレット、麦わら、木質チップを初めとするバイオマスで賄っています。今後2020年へ向け、バイオマス・エネルギーが再生可能エネルギーの大半の割合を占めると予測されています。

 

限られた資源からより多くを創出

デンマークの農業や食品産業からの温暖化ガス排出量は確実に減少しており、ここ数年イノベーションに富んだ農家や食品産業が積極的に生産の効率化を図り、気候変動や環境への影響の削減を成し遂げています。その要因としては、飼料供給や繁殖の効率化、作物における窒素の有効利用、農業活動からの副産物の活用、そして耕うん機の改善があります。気候変動と環境に影響が少ない食品生産をサポートする1つの解決策として、デンマークの農業と食料産業クラスターは副産物を活用した付加価値の高い製品の生産に取り組んでいます。

 

バイオマス・エネルギーをすべてに

デンマークはバイオマス・ボイラーの開発と、第二世代バイオ・エタノールに使われる酵素開発で最先端を行く国であります。デンマーク国内での熱電併給プラント(CHP、コージェネレーション)と運輸部門でのバイオマスとバイオ燃料の積極的な活用は、デンマーク企業に技術開発、技術革新、そして輸出の機会をもたらしていると考えられます。農業分野においても多くのバイオガス・プラントが農業活動の副産物のエネルギー転換を可能としていて、バイオマスのエネルギー転換においてけん引役となっています。

 

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太陽光及び他の再生可能エネルギー

太陽光及びその他再生可能エネルギー

デンマークの再生可能エネルギー供給源は主にバイオマス、風力、バイオガスです。しかし、地熱や太陽光・太陽熱などの再生可能な資源は近年重要性を認められ、注目を集めています。

 

太陽のエネルギーを活用

デンマークの太陽光発電と太陽熱収集技術は、信頼性が高く、コスト効率良く電力と熱を生産することを可能にしています。太陽熱は地域熱供給の熱源として利用されており、大規模な太陽熱収集設備がいくつも設置されています。中には、夏の太陽熱で温められた水を、寒い冬の時期に利用するため熱貯蔵ピットを備えた設備も存在します。

 

秘められた可能性

地熱と波力も永続的なエネルギーであり、より経済性に優れた電力と熱の供給の可能性を秘めています。現在3箇所で地熱エネルギーから温水の供給を行っていて、波力に関しては1997年から国を挙げて研究開発に取り組んでいます。

 

未来へ、デンマークとともに

 

 

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熱供給と冷暖房

エネルギー効率の高い冷暖房の取組みはデンマークのDNAに深く根付いています。デンマークは1979年に初めて熱供給法を発令し、2017年には64%ものデンマークにおける家庭が地域熱供給に接続されており、世界一エネルギー効率が高い国と言われることに貢献しています。

 

地域熱供給

地域熱供給は、冷暖房・給湯の個別供給に比べて集中的に熱を作りそれを供給することにいかに価値を生み出せるかが重要になってきます。簡単に言うと、地域熱供給システムは熱を温水として生産箇所から需要側へと届けます。このシステムの効率は、温水・冷水の生産、熱供給網での熱損失の回避、そして消費者側における効果的なエネルギー利用の3つからなります。

 

熱電併給・コージェネレーション

熱電併給(コージェネレーション/CPH)プラントにおける、電・熱エネルギー効率は最大90%以上に達し、特に人口の多い都市などに向け効率的でコスト効率の高い熱を供給することができます。地域冷暖房は再生可能エネルギーを含むさまざまなエネルギーを有効利用することができ、柔軟でエコなエネルギー生産を可能にしています。地域暖房と同様に地域冷房はCO2削減に絶大な可能性を持っています。コペンハーゲンの地域冷房システムでは、港からの海水を利用しています。

 

冷暖房をすべての人に

100年以上にも渡る熱供給における経験を活かし、デンマークは地域冷暖房と廃棄物をエネルギーに転換させる分野において世界を先駆けてきました。その技術、ソリューション、そしてノウハウはエネルギー効率の良い地域冷暖房システムを捜し求めている国にとってのインスピレーションとなります。

未来へ、デンマークとともに

 

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エネルギー効率

エネルギー効率の向上はデンマークにとってここ数十年の最優先課題とされており、その結果、エネルギーの消費量と経済成長の推移を切り離すこと(デカプリング)ができました。デンマークは2050年には化石燃料からの完全脱却を見込んでおり、産業界だけでなく、家庭でもエネルギー効率の向上に向けた対策を強化していく予定です。

 

建築物においての省エネルギー

世界のエネルギー消費に建物が占める割合は40%までにのぼり、CO2排出量においてもほぼ同様の数値を示しています。ここ数十年、デンマークは世界に先駆けて建物のエネルギー効率改善に取り組んでおり、新築と改築の際にも住宅、オフィス、公共施設でエネルギー効率の改善が広く実施されています。

即存の技術を使って建物のエネルギー消費量を少なくとも50%、場合によっては80%削減することも可能です。特にエネルギー効率の高い窓、断熱材、温度調節器、換気システム、エネルギー効率が高いポンプ、スマート照明などを導入し建物の改築をすることにより、極めて大きな省エネ効果を得ることができます。

 

産業プロセスの最適化

産業界においては、総生産コストの110%をエネルギーが占めますが、鉄鋼、化学、製紙、医薬、セメント、建築材料などを初めとするエネルギー集約産業は総生産コストの1540%がエネルギーを占めます。その結果、多くのデンマーク企業はそれぞれの産業プロセス、建物、設備の最適化を目指しており、エネルギーを含め、水やパッケージング(梱包材)などの消費量において大幅な削減を実現してきました。

未来へ、デンマークとともに

 

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スマート・エネルギー

 スマート・エネルギーとは、出力に変動がある持続可能エネルギー資源を柔軟性の高いエネルギー・システムを通して需要供給に答えることです。国境を越え統合されたエネルギー・システムにおけるエネルギーの融通と、データ、スマートメーター、スマートグリッドなどの利用を通じて、スマートな街と社会づくりを目指します。

 

100%化石燃料からの脱却に向けて

2017年現在、67%以上ものデンマークの電力消費は再生可能エネルギー資源を利用しており、100年以上に渡り、スウェーデン、ノルウェー、ドイツの電力網との間で再生可能エネルギーの輸出入を可能にしてきました。

 

集中型から分散型電力システムへ

従来、電力の流れは送電網から配電網と下流を行くのが主流でしたが、今日においてはデンマークで生産されている50%あまりの電力は送電網を通らず直接配電網を通して、消費者の元へ送られます。このシェアは今後上昇すると見られ、2020年までに、デンマークすべての電力消費者にスマートメーターを供給することにより、消費者、電力供給業者そして配電事業者(DSO)に様々な可能性をもたらすことになります。

 

スマート・エネルギーを万人に

デンマークのスマート・エネルギーにおけるテクノロジーとノウハウはデンマーク国内だけでなく、世界中で活用されています。デンマークのスマート・エネルギーに対する洞察的なアプローチは、大規模な電力網の実験に適しています。

 

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風力発電

デンマークは30年以上も前に世界で初めて洋上風力風車を設置するなど、常に風力発電の先駆けとなってきました。今日、陸上および洋上風力発電はデンマークにおける40%の電力消費を補っています。2021年までには電力消費量の50%が風力発電によって賄われると予測しており、導入の拡大に力を入れています。

 

風力発電におけるイノベーションの国際拠点

高い技術力を備えた人材、優れた実験・実証設備、企業のネットワーク、研究機関、政府の研究プログラムなど、他国どこにもない革新的な研究開発環境が整っています。デンマークには実物大のナセル、ブレードや実用化直前の風車の試験ができる施設があり、世界各国の風力発電関連企業が研究と開発の拠点をデンマークに置く理由がここにあります。

 

安定した経済性の高い供給の確保

デンマークにおける大規模な風力発電の電力網への接続は、変動にも対応できる、高度な送電インフラの整備によって可能となりました。デンマークの電力網は隣国と繋がっており、ピーク時における電力の輸出入を可能にしています。風力発電の大規模活用は安定した国産エネルギーの供給だけでなく、経済性の確保にも役立っています。今日、陸上風力発電はデンマークにおいて最も生産コストが低いエネルギーです。

未来へ、デンマークとともに

 

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気候変動への適応

気候変動への適応

計画的且つ初期段階における気候変動への対応は、気候変動に伴う社会的、経済的なコストを削減することを可能とします。これは雨水を資源としての活用、干ばつにも対応できる農業・食品生産業、もしくは、悪天候に向けた対策などを含みます。

 

未来のための計画

2011年にデンマークは異常な豪雨に見舞われました。今日、デンマークすべての自治体は今後の緊急時に備え、気候変動適応計画を有することを義務付けられています。この責任は自治体、水道事業者、私有地所有者の間で分担されており、自治体は都市空間の改善における資金確保、水道事業者は下水道システムの拡張、私有地所有者は私有地での積極的な対策など、それぞれが未来のために義務を果たしています。

 

気候変動対応策に付加価値をつけることによっての節約

今後1520年、デンマークは都市の気候変動への適応策に約400億デンマーク・クローネ(1デンマーク・クローネ=17円計算で約6,800億円)の出資を見込んでいます。適応策と都市計画との融合による、投資における価値の向上が目的でもあります。例えば、地下の下水道インフラを拡張するのではなく、気候変動への適応策としても活用できるよう自治体と水道事業者が協力しています。地下の下水網を拡張する代わりに、余水を地上で緑化に利用したり、近隣の運河や湖に迂回させることによって豪雨時の都市の排水能力を高めるたり、都市の気温上昇を制御し、生物多様性に貢献するレクレーション・エリアを提供するという目的を同時に達成することができるのです。

 

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持続可能な交通

 私たちは毎日、さまざまな運輸・交通手段を利用してします。例えば、仕事に向かうため、娯楽のための交通手段や、企業、国、大陸間での海外製品の輸出入に利用される運輸手段などが挙げられます。ここでの課題は、移動を制限することではなく、いかに運輸・交通を持続可能なもの、そして化石燃料に依存しないものにしていくかにあります。

 

グリーン運輸・交通への大胆な投資

デンマークはインフラに対する投資を通して、交通・運輸に対する需要が増加する中、運輸部門におけるCO2の排出量を減らすことに成功しました。デンマークの都市圏では、持続可能な交通管理の取り組みが街の交通渋滞の緩和や、アクセス性の向上に貢献しています。今日では、自転車が主流な交通手段として好まれており、社会経済へ大きなメリットをもたらしています。

 

公共交通機関の改善

コペンハーゲン・メトロの拡大化は現在工事が進んでおり、市内バスに関しては持続可能な燃料が使用されています。2020年までには、乗用車、トラックで使用する通常のガソリンや、ディーゼルに10%のバイオ燃料が投入され、運輸・交通分野のCO2排出量が大幅に削減される見通しです。

 

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デンマークの「環境と資源」分野のソリューションがわかる

State of Green英語版のhttp://stateofgreen.com/environment-and-resources からデンマーク及び他国での事例についてご覧いただくことが可能です。環境と資源 の分野の詳細情報、また関連企業や団体への問い合わせについてはEnvironment & Resources(英語)をご覧ください。
State of Green英語版のhttp://stateofgreen.com/environment-and-resources からデンマーク及び他国での事例についてご覧いただくことが可能です。環境と資源 の分野の詳細情報、また関連企業や団体への問い合わせについてはEnvironment & Resources(英語)をご覧ください。